2009年10月01日

フコイダンとは

フコイダンとは、モズクやワカメ、メカブ、コンブなどの海藻類(主として褐藻類)に多く含まれる、"ヌルヌル""ネバネバ"した「ヌメリ成分」のひとつで水溶性食物繊維の一種です。

この 「ヌメリ成分」 は、はやい潮の流れや砂などで海藻が傷ついたとき、その傷口をおおって細菌が入り込むのを防ぐ働きをします。また、引き潮で海藻が海面より上に露出してしまったときには、乾燥をふせぐ役割ももっています。

この「ヌメリ成分」 中には、これまでにも 「アルギン酸」や 「ラミニン」などが注目を浴びてきましたが、これらの成分以外に多く含まれていることがわかったのが「フコイダン」なのです。

フコイダンを化学的に捉えると、「硫酸化フコースを含んだ多糖類」ということになります。つまり「フコース(fucose)」と呼ばれる糖に、硫酸基(SO42-)が多く結合したものを総称として「フコイダン」とよばれています。

フコイダンが他の多糖類(β―グルカンなど)と大きく違うのは、硫酸基という成分を多く含んでいることです。

モズクやコンブなどにフコイダンが含まれていることは、100年近く前から確認されてはいましたが、1913年にスウェーデンの学者キリンによって発見されたこの成分が、どのような効果をもっているのかが明確になったのはそれ程以前のことではありません。

海藻類に含まれるフコイダンの機能性で近年特に注目されているのは、ガン(悪性新生物)に対する効果です。試験管内実験や動物実験、臨床の場面で多くのことが明らかになりつつあります。



同じカテゴリー(フコイダン)の記事
フコイダンの種類
フコイダンの種類(2009-10-13 10:17)


Posted by zhongshan at 15:53│Comments(0)フコイダン
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。